環境・エコ日記

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箱根で日産の電気自動車をカーシェアリング、神奈川県が実施

6月20日、神奈川県は箱根のホテルに電気自動車を配置し、カーシェアリングモデル事業「かながわEVシェアリングIN箱根」を実施すると発表しました。観光客のレンタル利用と、ホテルの業務にも電気自動車を活用することにより、電気自動車の一層の普及拡大を図ることを目的としています。

 

 

箱根で電気自動車カーシェアリング

「かながわEVシェアリングIN箱根」は、平成28年7月8日(金)~平成29年1月8日(日) の期間に、電気自動車カーシェアリングを実施するものです。神奈川県が実施するものであり、貸し出す車種は「日産リーフ」と「日産e-NV200」の2種類となります。

 

電気自動車の申し込み、貸し出しはホテル(4施設)で行われます(表1)。なお、利用料金はショートコースで15分ごとに300円、ロングコースでは6時間/5,000円、12時間/8,000円などの設定です。ロングコースに関しては、提携施設で利用可能な1,000円相当のクーポンが付いてきます。

 

電気自動車カーシェアリング、全国各地で実施

電気自動車を用いたカーシェアリングサービスは、海外ではパリのAutolib(オートリブ)などの先行事例があります。また、国内でも2014年3月の規制緩和によってワンウェイ方式(貸渡し車両が他の路外駐車場等に返還され、必ずしも配置事務所に返還されない形態)でのサービス提供が可能となり、全国で複数の取り組みが行われています。

 

神戸市にて実施された「sea:mo」

「sea:mo」は、乗り捨て利用が可能なワンウェイ型のカーシェアリングの実証実検であり、2015年8月22日~2016年3月14日までの期間で神戸市にて実施されました。公共交通機関の補完を目的としたものであり、環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」の採択を受けて、日本ユニシス、ユビテック、三菱重工業、六甲産業の4社がコラボレーションし実現したものです。

一般的な乗り捨て方式のカーシェアリングの場合、車両が特定の貸し出しポートに偏ってしまうことが多く、運用面で課題を抱えていました。しかし、「sea:mo」では車両需給予測システムを使って各貸出ポートの状況から車両の偏りを事前に予測し、効率的な配車・回送を実現ました。

 

ワンウェイ方式のカーシェアリング、国内初はベンツの電気自動車

メルセデス・ベンツ日本オリックス自動車、アマノは、2014年9月1日~2015年3月31日の期間、ワンウェイ(乗り捨て)方式のカーシェアリングサービスを実施しました。国内のワンウェイ方式によるカーシェアリングは、これが初の事例となります。サービス名称は、「スマート ワンウェイ カーシェアリング」(愛称「smaco」)であり、神奈川県横浜市内にて実施されました。

本サービスは、国土交通省通達の「いわゆるワンウェイ方式のレンタカー型カーシェアリングの実施に係る取り扱いについて」に基づき、取り組まれたものです。メルセデス・ベンツのマイクロコンパクトカーである「スマート電気自動車」20台を導入、アマノグループが管理する横浜市内全8カ所の駐車場を拠点にオリックス自動車カーシェアリングサービスを提供する内容です。

 

pps-net.org