環境・エコ日記

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太陽光発電のサニックス、 391人が希望退職に応募、特別退職金や再就職支援を実施

太陽光発電やシロアリ駆除などを手掛けるサニックス(福岡)は20日、平成28年5月16日~平成28年5月31日の期間に募集していた希望退職への応募者数が391人となったと発表しました。特別退職金の支給に加え、希望者に対しては再就職支援が実施されます。

 

2015年度以降で3度目の退職者募集、社員数はほぼ半減

今回のサニックスによる希望退職募集は、2015年度以降で3度目となります。固定価格買取制度の買取価格引き下げに伴い、太陽光発電システムの製造・販売が低迷する形となりました。2014年度末には連結社員が約3600人在籍していましたが、今回の件で約1900人程度とほぼ半減する見通しです。

希望退職募集は平成28年5月16日から平成28年5月31日の期間で実施され、391人の応募がありました。500人の希望退職を募集していたため、応募数は目標を下回る結果となりました。ただし、自己都合退職による従業員減も含めると、ほぼ目標水準の人員削減が達成できるとしています。

なお、退職者に対しては特別退職金が支給されます。加えて、希望者に対しては再就職支援会社を通じた再就職支援が行われます。 退職日に関しては、平成28年6月29日及び7月30日となる予定です。

同社は退職者への特別退職金支払いなどで、2016年3月期第1四半期の連結決算においては、約1億9000万円の特別損失を計上する予定です。一方で、人件費は17年3期には約13億円減少する見通しとなっています。特別損失やコスト削減額は平成29年3月期通期連結業績予想に織り込まれます。

 

経営合理化の一環として、店舗の一部を統廃合

太陽光発電システムの販売や施工を行うSE事業部門並びに一般家庭向けの環境衛生管理を行うHS(ホーム・サニテーション)事業部門において、店舗の一部が統廃合されることとなっています。経営合理化の一環として、また経費圧縮の観点から、6月中に統廃合が実施される予定です。

なお、廃止する店舗のうち事務所賃借を解除する店舗は、都城営業所、神戸営業所、土岐営業所、千葉営業所、小山営業所、埼玉営業所の6ヶ所となります。

 

産学官連携太陽光発電、経験やデータを太陽光発電の販売・施工事業に活用

太陽光システム事業に関して、縮小だけではなく継続を続けるプロジェクトもあり、産学官連携のメガソーラー「サニックスソーラーパークむなかた」は6月で3周年を迎えます。福岡県宗像市及び、用地の所有者である学校法人中村産業学園九州産業大学)、そして発電事業を行うサニックスが相互協力し完成したものです。発電した電気は、固定価格買取制度に基づき九州電力に売電されます。

敷地面積は36,078㎡、太陽光システムの発電出力は1,996kWとなります。年間予想発電量は、約2,100,000kWhとなり、一般家庭約700世帯分です。発電開始から2016年5月末までの約3年間で、累計6,700MWhほど発電しています。そのほか、大学生向けの見学会も随時実施されています。

サニックスソーラーパークむなかた」は、サニックスにて設計、調達、施工、そして発電所運用までを手がけており、ここで得られる経験やデータを太陽光発電の販売・施工事業に生かしていく、としています。こういったデータ収集などが今後の事業拡大に繋がることが期待されます。

 

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